2015/05/31
神経を取ってしまった歯は脆くなってしまいます。
それゆえ詰める修復ではなく、歯を抱きかかえるようにかぶせてしまう補綴が望ましいのです。
ただ永らく、中に使う「土台」の材料には金属が使われてきました。
金属は丈夫なぶん、歯根を破折させる一因にもなっていました。
また銀を多く含む合金のため、歯や歯肉を黒く着色させる原因にもなってました。
これらの問題を解決した材料がファイバーコアです。
直径14ミクロンのケイ酸塩ガラスの繊維を、レジン樹脂と一体化させたこの土台は
歯質と同じレベルに合わせた強度としなりをもつため、咬む力をまさに柔軟にいなしてくれるわけです。
色調も白いので、上にかぶせるセラミック等に色が透けない利点もあり、
適度の光の透過性も、審美性に大きく貢献します。
こんな夢のような土台、いいと思いません?