2016/02/19
本格的な花粉症のシーズン到来です。
花粉症はアレルギー疾患ですが、われわれ歯科にできることはないでしょうか?
同じアレルギー疾患に、金属アレルギーがあります。
歯に詰めてある金属がアレルゲンとなる金属アレルギーもあります。
口の中は、当然のことながら唾液で満たされているので、
そこに比較的錆びやすい金属があると、微量の金属イオンが溶け出してしまいます。
口の中は粘膜ですから、容易に吸収されて体内に入ります。
飲み込んでしまえば消化管からも吸収されてしまいます。
蕎麦、玄米、チョコレート、ココア、ナッ ツ、豆類、貝などは金属の多い代表的な食品だそうですね。
ニッケルメッキや、低品質のステ ンレス調理器具からも金属は溶け出すことがあるそうです。
現在、保険治療で歯科治療に認められている金属は、金-銀-パラジウム合金というものです。
これは日本以外ではあまり使われる事の無い代用合金と呼ばれるものです。
その他にもアマルガムという水銀を含むものもあります。
もちろんこれらだけが金属アレルギーの原因ではありませんが、
突然、花粉症とか、原因が特定できないアトピー性皮膚炎が始まったならば、
一縷の望みで、口の中の金属の詰め物を外してみるのも1つの手かもしれません。
そして、古い鍋も捨てて下さい(笑)
パッチテストが陰性でも、歯科金属が原因のこともあるようですよ。
これはぼくの経験ですが、
いままで少なくとも4人の患者さんが、口の中の代用合金やアマルガムを一掃したら、
アトピーが軽減したり治ったりしたと言ってくれました。
はたしてわれわれ歯科にできることはないでしょうか?