2015/07/10
55歯科医院、歯科衛生士の岡部です。
お母さんたちは、お子さんには一生虫歯にならずに過ごしてほしいですよね。
出産予定、あるいは乳児期のお子様をお持ちでしたら、できることがあります!
お子様が、1歳半から2歳半にかけての時期に、
むし歯の原因菌であるミュータンス菌が集中的に感染します。
この時期は「感染の窓」と呼ばれています。
この時期にお母さんが口の中を清潔に保っていると、赤ちゃんへのむし歯菌の感染を防ぐことができ、
その後はずっとむし歯菌が感染しにくくなりますよ。
逆に、この時期にお母さんの口の中にむし歯菌がたくさんいると、
ほぼ確実に赤ちゃんに感染してしまいます。
いったんむし歯菌が感染すると、どんなに熱心に歯磨きをしても、
むし歯菌は簡単にはなくなりません!
この時期のむし歯菌への感染が、お子さんの生涯の虫歯のかかりやすさを左右するのです。
そのためお母さんや保育者が砂糖を控えること、ふだんからちゃんと歯磨きをしていることが大切です。
未治療の虫歯があったり、たえずお菓子を口にしていると、お母さんのお口の中の細菌に占める
ミュータンス菌の割合が高くなり、感染の危険性も高くなるのです。
お子様が「感染の窓」の時期に入る前に、むし歯治療をすませ、
定期的にクリーニングをしてミュータンス菌の数を少なくしておくのが理想ですよね。